痔と聞くと恥ずかしい病気というイメージがありますが、「3人いれば痔主が1人」と言われる事もあり、老若男女問わずかかる病気です。俗に肛門周辺の病気を総称して「痔」と呼んだりもします。痔の三大疾患としては「痔核(いぼ痔)」「痔瘻(穴痔)」「切れ痔(裂肛)」です。他に、病気と言うものではなきのですが、肛門周囲の皮膚のたるみが気になる肛門皮垂(skintag)、俗に皮膚痔を気にされて来院される方も多いです。治療方法は症状や進行度によって異なりますが、初期であればほとんどは軟膏で対応できます。進行した内痔核には、ジオン注射療法や、ゴム輪や糸による結紮術、PPH(直腸粘膜環状切除)などがあります。痔瘻に対しては、後方のものは創開放術、他の部位のものはシートン法を選択します。日帰り手術ですので、人に知られることも少なく、手術中や術後の痛みも少ない様に工夫をしています。肛門周囲の腫れや痒み、排便時の痛みや出血などがありましたら、できるだけ早めに診察を受けて下さい。